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【物語】

 
それは岡山市内の路面電車が走る大通りに面したところにある不思議なお店「城下公会堂」という場所で起こる物語・・、
喫茶店のようなライブハウスのようなガラス張りのそのお店は、いつもひまわりの花で飾られた雑貨屋さん。
でも誰もそのお店の名前を気にしたことがありません。
なぜって、誰からともなく、その店は「ひまわり」と呼ばれているからです。ガラス越しの窓に揺れるひまわりを目にしてその店の前を通るとその日も一日中少し幸せな気分になるのです。
そしてこの雑貨屋さんのもうひとつのしあわせなジンクスは「哀しい思い出の品」をこの店の店主さんに手渡せば、「哀しい思い出」がそのまんま消えてなくなると言うものです。
そんな噂話は風に乗り、今日も全国からいろんな人達がこの店の前を通り過ぎます。
この物語はそんな悲しい思い出を背負ったお客にこのお店がそっと奇跡を運ぶお話・・。
初夏の岡山でそんな奇跡を目撃下さい。